5月 29th, 2011
そういえば酒を飲まなくなってからの自分は、もともと苦手だった人付き合いがさらに苦手になってしまっているような気がずっとしていたのだけど、とりあえず相手のコップと自分のコップになみなみとアルコールを注ぎ、やあやあどうもどうもとか言いながら二つの杯をかち合わせていたあの頃の、人間に対する気易さを、ふと懐かしく思ったりもして、あの気易さ、乾杯の魔法をもう一度手にいれる事が出来たらな、とコンビニの前に自転車を止めながら、思った。店のドアを開け一直線に冷凍庫の前に行き、アイスクリームを選びながら、でもその気易さは何も酒の入ったコップを持たなくっても、自分がいま首からぶら下げているカメラを使ってでも手にする事が可能なんじゃないだろうか?というささやかな予感がこみ上げてきて、そう感じた後で下を向くと無骨なペンタックスがいつもよりたのもしくも見え、僕はレジに向かう。カンパイ、ほんの数年前まで、どこかの誰かと僕との間に確かな感触で響いていたガラスコップの擦過音のようにシャッターをきりたい。乾杯。